梨泰院 이태원
国際色の重なりと再起の途上、坂道に多言語が積み重なる街
最寄駅
客層
ソウル 25 区 · 漢江の江北
どんな街?
梨泰院(이태원)は龍山区、南山(남산)の南麓に広がる多国籍な街。米軍龍山基地の門前町として育ち、2018 年の基地移転を経てもなお、国際色の濃さは街の地肌にくっきり残っています。
6 号線・梨泰院駅の周辺から東へ「梨泰院路(이태원로)」、北へ「経理団キル(경리단길)」、東隣の漢南洞(한남동)へ——徒歩 10 分圏のなかに、性格の違う小さい区画が積み木みたいに並んでいます。
駅前通りはトルコ料理、インド料理、メキシカン、サムギョプサルの店が数十メートル間隔で並んでて、メニューの言語が店ごとに違う。これがこの街の署名みたいなものです。坂の街でもあって、経理団キルも解放村(해방촌)方面も北に向かって急勾配。丘の上からは南山ソウルタワーと漢江(한강)の両方が見える、ソウルでも珍しい立地です。
客層
20 代後半から 40 代、外国人居住者、駐在員、食を探しに来た韓国人が中心。観光客の比率は高めですが、明洞みたいな団体動線じゃなくて、個人客とリピーターが主です。
英語は街全体で通ります。日本語メニューは漢南の一部日系店を除いてほぼないですが、指差しで十分通じる柔らかさがあります。
漢南洞寄りは現代カードの文化空間「Blue Square」を中心に、高感度ブランドと高級飲食。経理団キル側は坂道沿いの個人店とバー。駅前はマス向けの観光飲食——とエリアごとに役割が分かれていて、歩くたびに空気の密度が変わります。
街のあゆみ
米軍基地の門前町として 1970 年代から国際色を帯び始め、2000 年代にクラブとゲイバーが集積、2010 年前後にグルメ街として全国区になりました。2018 年の米軍基地移転で門前需要が縮小、そして 2022 年 10 月のハロウィン事故(이태원 참사)で街全体が深い打撃を受けました。
事故のあと、しばらくは客足がぐっと落ちて、路面の空き店舗も目立ちました。でも 2024-2025 年にかけて飲食の新規開業がまた増え、漢南洞側から坂を登るように、梨泰院本体にも賑わいが戻りつつあります。
ただ「かつての最大熱量」には戻っていないので、trend は cooling 寄りの steady と見るのが、たぶん正直なところです。
歩きかた
動線は二系統あります。「梨泰院駅 → 駅前通り → 漢南洞」か「緑莎坪(녹사평)駅 → 経理団キル」。どっちも北側に急な坂があるので、帰り道を考えて 先に登っておく のがコツ。
店の定休は火曜・水曜が多め。日曜の夜は多国籍料理店が早めに閉まって、22 時を過ぎると駅前でも選択肢がぐっと減ります。
漢南洞側はバスでも入れますが、6 号線・漢江鎮(한강진)駅が最寄り。梨泰院駅から一駅ぶん東なので、漢南目当てなら漢江鎮で降りた方が坂が少なくてラクです。