SEOUL AREAS — ソウル エリア図鑑 50 エリア収録 / 最終改訂 2026-04-20
定番 鍾路区종로구チョンノグ

北村韓屋村 북촌한옥마을プクチョンハノクマウル

王都の瓦屋根が丘に並ぶ、景福宮と昌徳宮に挟まれた住宅地

最寄駅

3 안국アンクク 安国

客層

10-20代 45% 30-40代 35% 50代以上 20%
江北 종로구チョンノグ 鍾路区
Han River · 한강 鍾路

ソウル 25 区 · 漢江の江北

韓屋伝統観光撮影

どんな街?

北村韓屋村(북촌한옥마을プクチョンハノクマウル)は、景福宮(경복궁キョンボックン)と昌徳宮(창덕궁チャンドックン)という朝鮮王朝の二大王宮に挟まれた、鍾路区の丘の上の住宅地区です。現存する韓屋約 900 棟のうち、1930 年代に整備された集合住宅型が街区をなしていて、京都の町家群にちょっと似た「都市型の伝統家屋ゾーン」という性格を持ちます。

斜面に沿って幅 2-4 メートルの路地が、碁盤目より少しだけ崩れた形で延びていきます。屋根の稜線の連なりを見下ろせる「北村 8 景(북촌 8경プクチョンパルギョン)」の視点場が、区域内のあちこちに設定されているのも特徴。

一番有名なのは第 5 景、嘉会洞(가회동カフェドン)11-48 番地付近の坂道です。南山(남산ナムサン)ソウルタワーを瓦屋根越しに望める構図で、観光ポスターに繰り返し使われてきました。ソウルで一番「撮られた角度」かもしれません。

客層

観光客と住民が混在します。北村は今も人が住む現役の住宅街で、主要な路地には「静粛にお願いします」の多言語看板が立っているのが、他の観光地との違い。

観光客は 20 代のカップルと家族連れ、そして韓服(한복ハンボク)レンタルで写真を撮る若年層が目立ちます。英語・日本語・中国語の案内は主要店舗と案内所にあって、ここはわりと親切。

住民の居住環境に配慮した観光ルールが行政的に整備されていて、平日の午後 17 時以降と日曜終日は、一部の撮影ポイントで 静穏時間 が設けられています。密度は高いけれど、三清洞ほどの crush ではなく、mixed に近い時間帯もある感じ。

街のあゆみ

1990 年代までは再開発の圧力で一部の韓屋が失われていましたが、2001 年のソウル市「韓屋登録制」とその後の「韓屋改良支援」で、建替え圧力が緩和されました。

2000 年代半ば以降、韓屋を活かしたギャラリー・韓屋カフェ・ゲストハウスが増え、2010 年前後に国際的な観光地としての定着が完了します。近年は居住者と観光客の軋轢(喧騒・撮影マナー・民泊の適法化)に対応する行政施策が繰り返し更新されていて、2018 年以降、主要路地は観光許可時間制が導入されました。

2026 年の今も骨格は動かず、韓屋を壊して新築するのはほぼ不可能な制度が敷かれています。

歩きかた

ベストは平日の午前、安国(안국アンクク)駅 2 番出口から徒歩 5 分。北村 5 景を目指すなら嘉会洞方面へ東進です。韓服レンタルは安国駅周辺に複数店あって、多くが 4 時間パックで 15,000 ウォン前後。

住民居住地であることを前提に、路地での大声・三脚・ドローンは禁止または自粛。特に日曜は静穏時間が厳格なので、撮影メインで訪れるなら 土曜午前か平日午前 が向きます。

帰路は 三清洞 へ徒歩で抜けると、もうひと丘ぶんの韓屋と画廊の通りに繋がります。足が持てば続けて歩くのがおすすめです。

このあと、どこへ