三清洞 삼청동
瓦屋根と画廊の丘、観光客と美術ファンが入り混じる坂道
最寄駅
客層
ソウル 25 区 · 漢江の江北
どんな街?
三清洞(삼청동)は景福宮(경복궁)の北東、北岳山(북악산)の麓に続く坂道ひとつの街。瓦屋根の韓屋のあいだに、現代建築の画廊とカフェが一列にぎゅっと並んでます。道幅は狭く、車はゆっくりしか通れない感じ。
歩いてみると分かるんですが、歩道は観光客で埋まる日もあれば、平日の午前は犬の散歩の人が通るだけの日も。雰囲気がぜんぜん違うんです。
中心軸は三清路(삼청로)。脇にそれるといきなり路地が細くなって、石垣と韓屋の軒がつながります。街の磁石になってるのは国立現代美術館(국립현대미술관)ソウル館。その周辺に小さな画廊が数十軒、ぱらぱらと散らばってるのがこの街の顔。観光地の顔と、静かな美術館の顔が同じ坂で息をしてる、そんな街です。
客層
平日は中高年の美術ファンと、日本・台湾・欧米からの個人客が中心。週末は二十代のカップルや家族連れが一気に増えます。とくに土曜午後の三清路は人が詰まって、歩くスピードがかなり落ちる感じ。
英語メニューを置く店は多くて、日本語は一部のホテル併設店くらい。韓国語が出なくても指差しでだいたい通ります。
狎鴎亭(압구정로데오)や聖水(성수동)みたいな「いま一番ホット」の熱気とはちょっと違って、ここはもう落ち着いた観光丘。ベビーカーを押す親世代、デートで来た二十代、美術館帰りに韓屋カフェでひと休みする五十代、この層の厚みがこの街のいいところ。
街のあゆみ
もともとは朝鮮王朝の三清殿(삼청전)から名前が来た、官衙と両班(ヤンバン)の住宅地でした。1980 年代まで静かな住宅街の気配が残ってたんです。
2000 年代に入って景福宮の観光客が流れ込むと、韓屋を改装したカフェとギャラリーが一気に増加。2014 年ごろには「韓屋カフェ街」の呼び名が定着しました。
最近は London Bagel Museum(런던베이글뮤지엄)みたいな行列店も加わって、待ち時間が伸びる日も。ただ街の骨組みはここ十年ほぼ変わってないんです。
歩きかた
ベストは平日の午前。10 時前に安国(안국)駅 1 番出口から景福宮東門沿いに北へ歩くと、観光バスが着く前の三清路を歩けます。カフェが開く 9 時半から 11 時は人がぐっと少ない時間帯。
注意したいのは月曜。画廊と美術館の多くが休館なので、展覧会目当てなら火曜以降に回すのがおすすめ。
夕方は日没の 30 分後が狙い目。韓屋の軒灯が黄土色に灯る瞬間は撮影にちょうどいい時間。バスもあるけど、帰りは 北村韓屋村 方面へ徒歩で抜けると、もう一本ぶんの韓屋の街区が歩けて、ちょっと得した気分になれます。