益善洞 익선동
100 年前の韓屋が密集する路地がまるごとレトロカフェ街に、鍾路のホットスポット
最寄駅
客層
ソウル 25 区 · 漢江の江北
どんな街?
益善洞(익선동)は、鍾路3街(종로3가)駅のすぐ北に広がる、わずか数ヘクタールの狭い街区です。
1920 年代、朝鮮の不動産事業家・鄭世権(정세권)が町屋型の都市韓屋を一気に百軒以上建てた地域。この「マッチ箱を並べたような」密集韓屋群が、いまもそのまま残ってます。路地の幅は人がすれ違うのがやっと、という場所もあって、歩くだけで時代の圧縮を感じる街です。
2014〜2015 年ごろ、家賃の安さと韓屋の造形に惹かれた若い事業者たちが、一軒また一軒とカフェ・レストラン・雑貨店に改装を始めて、2017 年には「ソウルで最もホットな韓屋街」として SNS で広く知られるように。屋根瓦はそのまま、中庭に植物を配し、ガラスの引き戸から路地が見える——この「外は維持・中だけ現代」の文法が益善の基本です。
客層
20 代女性の比率が突出して高くて、訪れる客の 7 割近くを占めます。次いで 20 代後半のカップル、そして友達同士の女子グループ。
写真撮影を目的にした訪問が多いので、週末の路地はスマホを構えた人で溢れ、とくに土曜の午後は路地の片側通行が自然発生するほど。観光客の比率も高めで、日本・中国語圏・欧米系の姿が目立ちます。
英語メニューを置く店は半分を超えて、タイ料理や日本料理みたいな外国料理店も多いので、言語的には他エリアより安心感があります。ただ客層のボリュームに対して店のキャパが小さいため、予約前提の店が年々増えてます。
街のあゆみ
朝鮮王朝期の官吏街だった土地に、1920 年代に都市型韓屋が整備されて以来、益善はずっと住宅街でした。
2000 年代に再開発計画が何度か立ち上がりましたが、住民と建築史家の反対で凍結され、結果的に韓屋が密集したまま 21 世紀を迎えます。
2014〜2016 年、韓屋を生かしたままリノベする独立系店舗が次々と開業し、2017 年にメディア露出が急増。以後 3〜5 年は「ソウルで一番撮影される街」って呼ばれるほどの熱気が続きました。現在は開店ラッシュは一段落して、テナントの入れ替わりが早い、観光客前提の路地として定着してます。
歩きかた
ピークは土日の 13〜17 時で、この時間帯は路地の狭さも相まって歩くだけで時間がかかります。平日の午前中が最も落ち着いて回れる時間帯。
益善の路地は碁盤状ですが入り組んでて、一度入ると方向感覚を失いやすいので、地図アプリで現在地を頻繁にチェックするのが賢明。
多くの店が月曜か火曜を定休日にしてます。食事系の店は待ち時間が長いので、昼食は 12 時前に入店するか、14 時以降に遅らせる二択が現実的。益善の路地は石畳なので、歩きやすい靴を選ぶといいですね。