SEOUL AREAS — ソウル エリア図鑑 50 エリア収録 / 最終改訂 2026-04-20
急伸中 中区중구チュング

乙支路3街 을지로3가ウルチロサンガ

印刷街の路地裏に若者が夜な夜な流れ込む、通称ヒップジロ

最寄駅

2 을지로3가ウルチロサンガ 乙支路3街
3 을지로3가ウルチロサンガ 乙支路3街

客層

10-20代 65% 30-40代 30% 50代以上 5%
江北 중구チュング 中区
Han River · 한강

ソウル 25 区 · 漢江の江北

ヒップジロレトロ路地裏酒場深夜営業印刷街

どんな街?

乙支路3街(을지로3가ウルチロサンガ)、昼と夜でまるで別の街です。昼間は印刷所の機械音と、工具屋さんの鉄と油の匂い。路地に段ボールが積まれて、台車を押すおじさんが行き交う、ザ・職人街。

それが夜になると、同じ路地の 2 階・3 階の窓にちっちゃなネオンが灯りはじめます。古いビルの階段を上がった先に、カフェ、ワインバー、古道具を並べた酒場。この「看板のない上階」文化があるから、若者はこの街を「ヒップジロ(힙지로ヒプチロ)」って呼ぶんです。

「コーヒー韓薬房(커피한약방コピ ハニャクパン)」みたいに、表通りから一本入った袋小路にひっそり佇む店が軒並み名店。Google マップと勘を頼りに路地をひとつずつ潰していくのが、この街の醍醐味。派手なサインも、ガラス張りの入口もなし。古看板をそのまま使って、店名はちょこんと小さく。この抑えた感じが乙支路の美学です。

客層

歩いてるのは 20 代〜30 代前半がメイン。とくに美大生、若いデザイナー、写真をやってる人たちが目立ちます。

観光客はまだ少なめで、ほぼ地元の人たち。老舗のホフ(生ビール屋)では、職人風の 50 代おじさんが隣のテーブルで同じビールを飲んでる——若者と空気は別なのに、同じ路地にいる。この距離感が面白いんです。

言語はほぼ韓国語のみ。英語メニューを置いてる店は片手で数えられるレベルで、とくに 2 階以上の隠れ家は、韓国語のインスタ投稿を頼りに辿り着く感じ。観光客にはちょい難度高め。でも逆に言えば、明洞(명동ミョンドン)や弘大(홍대ホンデ)の観光疲労なしで、ソウルの若者カルチャーに素で触れられる貴重なエリアです。

街のあゆみ

もともとは戦後の印刷・工具街。昼は職人の世界、夜は「ノガリ横丁」で生ビールと干し魚をつまむおじさんたちの場所でした。

2017 年ごろから、家賃の安さと古ビルの佇まいに惹かれた若い作り手たちが 2 階以上を借りはじめます。2019 年前後に「ヒップジロ」という呼び名が SNS で定着しました。

コロナ期を経てワインバーと古物ミックスの小店が増えて、2023 年以降は深夜営業のカクテルバーが続々オープン。いまも工場が動いてるので、昼の印刷街と夜のバー街が同じ路地で同居する、ソウルでもちょっとない二重構造が続いてます。

歩きかた

昼は印刷街として稼働中なので、ほとんどの店は夕方から本番。16〜17 時に着いて、カフェ 1 軒 → 夕食 → バー 1〜2 軒で深夜まで、が定番の流れです。

ノガリ横丁は 18 時以降に路上テーブルが出て、19〜21 時がピーク。日曜定休の店が多くて、月曜も休む印刷工場の関係で街全体の明かりが落ち気味です。一番濃い乙支路を浴びたいなら金・土の夜ですね。

路地が細くて分岐も複雑なので、地上に出る前にマップアプリで店の「正確な階数」までメモしとくと迷いません。

このあと、どこへ