SEOUL AREAS — ソウル エリア図鑑 50 エリア収録 / 最終改訂 2026-04-20
急伸中 中区중구チュング

新堂洞 신당동シンダンドン

トッポッキ横丁の隣で米倉庫カフェが花ひらく、ようこそヒプタンドンへ

最寄駅

2 신당シンダン 新堂
6 신당シンダン 新堂

客層

10-20代 60% 30-40代 32% 50代以上 8%
江北 중구チュング 中区
Han River · 한강

ソウル 25 区 · 漢江の江北

힙당동倉庫リノベ新旧混在B級グルメ夜飲み

どんな街?

新堂洞(신당동シンダンドン)といえば、多くの韓国人はまず「トッポッキ」って答えます。1953 年、マ・ボクリム(마복림マ・ボクリム)さんが屋台で甘辛いトッポッキを生んで以来、新堂駅の南側は「トッポッキ横丁」としてソウル市民の胃袋に刻まれてきた場所。

鉄板で煮込むチーズトッポッキ、インスタントラーメンを足す食べ方——韓国の B 級グルメの記憶の多くは、ここで組み立てられました。

そこに 2022 年前後から、駅の北側でまったく違う層の街が立ち上がってきます。使われなくなった米倉庫や穀物蔵を、ほぼ手を入れずにカフェやベーカリーに。1959 年築の蔵を改装した「心世情(심세정シムセジョン)」みたいな、鉄板屋根の下に木の梁がむき出しのベーカリーが次々オープンしてます。

若者たちはこの変化を面白がって、この街を「힙당동(ヒプタンドン)」と呼びはじめました。

客層

トッポッキ街には家族連れや 50 代以上の常連が今も多くて、土日の昼は二世代・三世代が同じテーブルを囲む光景が普通。

一方、駅北の新興カフェエリアは 20〜30 代がメインで、カップルと友達グループが半々くらい。平日の昼は意外と空いてて、週末の夕方にぐっと混む波形です。

観光客はまだ少数派で、歩いてるのはほぼ地元の人。英語メニューは限られていて、老舗トッポッキ店は手書きハングルが基本。注文は写真の指差しかアプリ翻訳で全然いけますが、店員さんと会話したいなら韓国語ができた方が断然楽しいです。

街のあゆみ

トッポッキ横丁の黄金期は 1980 年代。夜通し営業するテントで DJ がリクエスト曲を流す、独特の文化がありました。1990 年代末から徐々に勢いを落として、2000 年代は「古くなった下町」のイメージが強まります。

転機は 2022 年前後。聖水洞(성수동ソンスドン)や乙支路(을지로ウルチロ)の家賃が上がってきて、若い作り手たちが新堂駅の北側に流れ込みます。1950〜60 年代の倉庫群が一気にカフェやワインバーに化けました。

古い米蔵の骨組みをあえて見せる手法が流行って、いまこの街は南のトッポッキ街と北の倉庫カフェ街という、まったく違う二つの顔を同時に持ってます。

歩きかた

トッポッキは 18〜20 時が一番賑わう時間。老舗は昼から開いてます。夜遅くまでやってる店が多いので、19 時以降に行くほど街の熱気は増す感じ。

新興カフェ街は火曜・水曜定休が多めで、土日の 14〜17 時が最混雑です。動線は、新堂駅から南へ抜けてトッポッキ横丁で早めの夕食 → 駅北の路地に戻ってカフェかワインバー、が自然。

駅の南北で街の表情が完全に変わるので、どっちに重心を置くかで所要時間が大きく変わります。両方味わいたいなら半日はみておきたいところ。

このあと、どこへ