経理団キル 경리단길
2010年代の伝説、今は静かな坂の街。南山を背にゆっくり歩くのに合っている
最寄駅
客層
ソウル 25 区 · 漢江の江北
どんな街?
経理団キル(경리단길)は、緑莎坪駅(녹사평)から南山(남산)に向かって登っていく坂道です。坂の両側に個性的なカフェ・飲食店・雑貨店が並んでいて、2013〜2017 年ごろが全盛期でした。
「경리단길」という名前の由来は、坂を上がった先にある군재정관리단(軍財政管理団)からです。梨泰院(이태원)の隣にあるため、在韓外国人やバックパッカーが早くから足を運び、英語メニューを置く店や多国籍の飲食店が集まりました。2010 年代初頭のソウルで「まだ誰も知らない裏路地」として旅行者に広まり、一気に有名になったのがこの通りです。
「〇〇리단길」という命名パターンは経理団キルが起点です。その後ソウル各地で「용리단길」「황리단길」「샤로수길」など、賑わっている横丁をこの形で呼ぶのが定番になりました。
今の経理団キルは、ピーク時より明らかに落ち着いています。週末の午後でも、かつてのような混雑はありません。むしろそれが、この通りをゆっくり歩くのに向いた場所に変えています。急いで巡る場所ではなく、坂の途中で立ち止まって南山タワーを仰ぐ——そういう時間に合っています。
客層
30〜40 代が多く、カップルや少人数のグループが中心です。在ソウルの外国人も一定数いて、英語が通じる店はほかのエリアより多めです。
観光客の比率は梨泰院本通りより低く、地元在住の人のランチ・ディナーという使い方が増えています。週末の夕方は食事目的の人でそれなりに埋まりますが、待ち時間が出るほどの混雑にはなりません。
街のあゆみ
2011〜12 年ごろ、梨泰院の家賃高騰から押し出された若い飲食店主たちが経理団キルに移ってきたのが始まりとされています。格安の老朽物件を改装した個性的な店が坂道に並び、「梨泰院の裏」として注目が集まりました。
2013〜2016 年にかけて爆発的に知名度が上がり、メディアへの露出も増えます。同時に賃料が上昇し、個人店が撤退。2017〜18 年ごろから「경리단길 쇠퇴(경리단길の衰退)」という言葉も聞かれるようになりました。その後は緩やかに安定し、生き残った店と新規参入が混在する現在の姿になっています。
歩きかた
地下鉄 6 号線「녹사평」駅の 2 番出口を出て、南山方向(上り坂)に歩きます。坂の勾配はそこそこあるので、歩きやすい靴が必須です。南山タワーが見える場所は坂の上部あたりで、ここからの眺めがこの通りの見どころのひとつです。
梨泰院(이태원)本通りとは歩いて 10 分圏内。ハイテウォン駅を挟んで東側がヨンリダンギル、西側が解放村と、坂の多い龍山区内で隣接しています。三つをまとめて半日で回るルートが、この界隈の効率のいい歩き方です。月曜定休の店が多いので注意してください。