SEOUL AREAS — ソウル エリア図鑑 50 エリア収録 / 最終改訂 2026-04-20
古参 中区중구チュング

忠武路 충무로チュンムロ

印刷の街と映画の歴史が重なる老舗路地。レトロカフェが静かに増殖中

最寄駅

3 충무로チュンムロ 忠武路
4 충무로チュンムロ 忠武路

客層

10-20代 28% 30-40代 42% 50代以上 30%
江北 중구チュング 中区
Han River · 한강

ソウル 25 区 · 漢江の江北

印刷の街映画の街レトロ老舗路地クラシック

どんな街?

忠武路(충무로チュンムロ)は、ソウルの「映画と印刷の街」として長く知られてきた場所です。3・4号線が交差する忠武路駅を中心に、東には인현동(인현동インヒョンドン)の印刷骨目(인쇄골목インセコルモク)、西には南山方面への緩やかな坂が続きます。

印刷骨目には今も 5,000 社以上の印刷関連業者が集まっていて、日中は業者の往来と紙の匂いが漂います。かつてはここで韓国の雑誌や書籍のほぼ全てが印刷されていました。いまはデジタル化が進んだとはいえ、小ロット印刷・名刺・ポスターを求める人は今日も忠武路に来ます。

映画との縁も深く、1970〜90年代には「단성사(단성사タンソンサ)」「피카디리(피카디리ピカディリ)」「서울극장(서울극장ソウルグクチャン)」などの名画座が集まり、「充武路=映画」という等式が成立していました。そのDNAを受け継いだソウル映画センター(서울영화센터ソウル ヨンファセンター)が2024年末に開館し、新しい文化拠点として注目されています。

客層

若者から年配者まで幅広い層が来ます。印刷関係の仕事で来るビジネスパーソン、路地のカフェを目当てにする20〜30代、昼のランチに訪れる中区の会社員、映画を見に来る人。目的がばらばらで、ひとつの街にいくつかの顔が重なっています。

観光客は隣の明洞(명동ミョンドン)に比べれば少なく、乙支路(을지로ウルチロ)ほどのヒップスター感もありません。「老舗の路地を静かに歩く」のが好きな人向きの街です。

街のあゆみ

忠武路という名は、朝鮮王朝の英雄 李舜臣(이순신イ・スンシン)の諡号「忠武公」に由来しています。日本統治時代から商業地として機能し、戦後に印刷業と映画産業が集まりました。

1990年代まではソウルの映画産業の中心地として、映画会社の事務所やフィルム現像所が立ち並んでいました。その後、映画産業がデジタル化・分散化して、忠武路の映画産業としての役割は縮小しました。

一方で2010年代以降は、乙支路の再発見とともに「힙당동(힙당동ヒプタンドン)」「힙지로(힙지로ヒプチロ)」と呼ばれるレトロブームがこのエリアにも波及しました。古いビルの中にコーヒーショップや小さなギャラリーが入りはじめ、若い世代が「レトロ忠武路」を楽しむようになりました。

歩きかた

3号線・4号線忠武路(충무로チュンムロ)駅で降りて、どちらの出口から出るかで印象が変わります。8・9番出口方向が印刷骨目エリア、3・4番出口方向が南山寄りのカフェゾーンです。

ソウル映画センターは駅から徒歩5分、2026年5月まで映画鑑賞が無料なので組み合わせ必須です。昼の印刷骨目探索、夕方のカフェ、夜の映画というプランが一日コースになります。乙支路3街仁寺洞ともつながっているので、往来しやすいエリアです。

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